お化粧だいすき

昨年、娘の七五三のお祝いをしたとき、記念にフォトスタジオで写真撮影をしました。
娘は、自分の選んだ着物とドレスを着られることに大喜びでしたが、
それ以上に髪をセットしてもらい、少々メイクをしてもらったことが嬉しかったようです。

変身していく自分の姿が映る鏡を、娘はず～っと凝視していました。
（ちなみに。ヘアメイク担当の方にとっては、じっとしてくれているので大助かりだったようです。）

それ以来、娘は化粧に興味を示すようになりました。
ママさんの化粧品をこっそり・・・奪おうとしたり、
化粧をしているママさんに向かって「わたしも、おけしょうする！」と言って駄々をこねたり。

このままでは、ホントに化粧品を奪われるかも・・・。
そう思ってママさんは、娘にリップクリームを買ってあげることにしました。

お店でリップクリームを見た娘は、ピンク色とか赤色とか、色付きのものを欲しがったのですが、
肌荒れしたらあとが大変（色々と・・）、なので、無着色、無香料、肌にやさしいタイプを買いました。

家に帰ってからリップクリームを手渡すと、大喜び。
自分のドレッサーを開け、鏡を見ながら塗り、塗り、塗り。。
「あ、くちびるが、かわいたわ！」と言っては塗り、塗り、塗り。

買ったその日は、何度塗ったかわからないくらい塗っていました。

前述の娘の”ドレッサー”ですが、これはパパさんが娘のためにと手作りしてくれたものです。
空き箱を組み合わせて引き出しを作り、100均で購入した鏡も付いています。
「女の子だから、こんな感じのものを欲しがるんじゃないかなぁ」と作ったパパさん。
なかなか女の子ゴコロを捉えています。

さて。
リップクリームに大満足していた娘ですが、数日すると、それだけでは飽き足らなくなってきたようです。
「ママはもっといろいろ、いっぱいつかってる」と言います。
まぁ・・・当然です。リップクリームだけの化粧なんて、ママさんにはありえませんから。

そして、とある日のこと。娘と一緒にドラッグストアに行きました。
ドラッグストアの化粧品売り場って、化粧品の前にサンプルが置かれていますよね。
娘はあれを見て「ぬって、ぬって！！」とママさんにせがみました。

「え～！あれは大人用だから、だめ！」とママさんも最初は言ったのですが、
娘は「いやぁぁぁ！ぬってぇぇぇ！」と店内の床の上に転がって、駄々をこねだしました。

「・・・。」
もう、娘を黙らせるには塗るしかない、と思い、アイシャドーをうす～く塗ってあげると・・・
娘は満足したようで、にっこにこ。

しかし、お店にはたくさんの化粧品がならんでいます。
数分後。
「もっと、もっとぬってぇぇぇぇ！！」また娘が駄々をこねだしました。

「もう・・・。」
しょうがないので、今度はチークをうす～く付けてあげると・・・
娘はようやく満足、納得したようで、嬉しそうにニコニコ笑い、無事お店を後にすることができました。

ママさんは、もうこんな目には遭いたくないので、しばらくドラッグストアに行くのを止そうかと思っています。
早くお化粧熱が冷めないかなぁ。