ダンボールハウスの屋根
家にたくさんダンボールが溜まったので、ママさんだけでなく、パパさんも「今のうちに、ダンボールを使った工作をしよう」と、なんだかソワソワしていました(ママさんの工作はこちらで紹介しています)。
そしてある日の夜のこと。
ママさんが娘に読み聞かせるための絵本を選んでいたとき、パパさんが大きなダンボール箱を手にして近づいてきて、小声で「あのダンボールの家に、屋根を付ける!」と宣言しました。
「えっ?それは、本人(娘)の了承を得た方がいいかもよ」と小声で返事をしたのですが、娘を寝かしつけて部屋に戻ると、既にダンボールの家には、立派な屋根が設置されていました。
大きな三角屋根がついたおかげで、ダンボールの家自体もなんだか大きく、立派に見えました。
(ちなみに、「ダンボールの家」というのは、娘のおもちゃのひとつである、ダンボール製の部屋です。こちらやこちらをご参照ください。)
「ああ、立派な屋根が付いてる・・・。怒るか、喜ぶか、どっちだろうね・・・。」
立派な屋根が付いたのに、ママさんは娘の反応が心配でした。
なぜなら、この家を作った当初、ママさんも屋根を付けようとしたのですが、娘にかたくなに拒否されたのです。
どうやら外が見えないと、中に閉じ込められてしまった気分になるらしいのです。
「もしダメだったら、外せるよ」とパパさんは言いました。
確かに、屋根と部屋の壁の接着には、書類などを閉じるときに使用するヒモが使われていました。ヒモを何箇所か結んで固定しているだけなので、ヒモを解けば、簡単に屋根を外すことができます。
さて、パパさんの努力は吉と出るか、凶と出るか。
翌朝。
目を覚ました娘に「ほら、ダンボールのおうちに屋根が付いたよ。見てきてごらん」と声をかけました。
屋根付きのダンボールの家を目にした瞬間、娘は「やね、イヤ~っ!」と言いました。
・・・やっぱり。
ママさんは、パパさんの完敗を確信しましたが、パパさんはめげませんでした。
「ほら、中に入ってみたら?屋根が付いたから、ますますかっこいい家になったよ」とパパさんは屋根を拒否する娘に向かって言いました。
以後はこんな感じのやり取りが続きました。
(娘)「だって、やね、いやなんだもん!」
(パパさん)「どうして?すごくいいおうちになったと思わない?」
(娘)「だって、やねがついていたら、おそとがみえないんだもん」
(パパさん)「そんなことないよ。(写真の、娘が顔を出しているところを指差して)ほら、ここから外が見えるよ。家には元々、窓だってあるし。」
(娘)「・・・う~ん・・。」
(パパさん)「ほら、入ってみたら?」
最初は拒否していた娘は、パパさんの必死の説得により、恐る恐るダンボールの家の中に入りました。
そして、パパさんが「外が見える」と言った、屋根と壁の隙間から外を覗いて「ほんとだ。そとがみえる」と言いました。ちゃんと外が見えたので安心したようです。
こうして娘の恐怖心は克服され、パパさんが設置した屋根は受け入れられました。
拒否していたのがウソのように「りっぱないえになったよ~」と喜び、お店屋さんごっこを始めました。
努力が実ってよかったね、パパさん。勝因はやっぱり「巧みな話術」ですね。ママさんも頑張って見習うようにします~。
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