苦手の克服:頭の上からシャワーがけ
娘、3歳(今年4歳になります)。未だ頭の上からシャワーをかけるのはかなり苦手です。
なので、洗髪時は、娘を横に抱いて、目にはガーゼハンカチをかぶせて完全防備し、顔に決してお湯をかけないように気を使いながらシャワーをかけます。
しかし、体重が15kgを超え、体格も随分しっかりしてきた娘を抱えて洗髪するのは、体力的にちょっと辛くなってきました。
そろそろ、普通に洗髪したい、頭の上からシャワーをジャ~っとかけて済ませたい、と大人(ママさんとパパさん)は日々思っていました。
この夏。保育園で水遊びが始まった頃、娘が水中眼鏡を欲しがりました。
どうやら保育園で一度使ったようで、「めがねをつけたら、めにみずがはいらない!」ということを体感したようです。
娘の体験談を聞いたパパさんとママさんは、もしかしたら、水中眼鏡をつけてお風呂に入れば、頭からシャワーをかけることができるようになるかも、と思い、ショッピングモールで値引き販売されていた水中眼鏡(800円くらい)を購入しました。
水中眼鏡を手に入れた娘は大喜び!で、家に帰ってからすぐにその水中眼鏡を装着して遊び始めました。
この調子ならなんとかうまくいくかも、と思い、お風呂で水(お湯)慣らしをしてみました。
娘に水中眼鏡を装着させ、湯船で顔をつける練習をしてみたのですが・・・やっぱり怖いようです。
「眼鏡をしているから、絶対にお水は目に入らないよ」と励ましても、「・・・こわいもん。。」の一点張り。
それでも、眼鏡の表面をちょこっと水面につけるくらいは出来ました。
「よく頑張ったね。明日はもうちょっと頑張ってみようね」と言って、その日はそれ以上の無理強いはしませんでした。
そして翌日。
「今日も眼鏡する?」と尋ねると、「ううん、きょうはやめとく~。またあしたにする~」との返事。
休養期間も必要かな、と思い、「それじゃ、また明日頑張ろうね」と声をかけました。
ところが。
その翌日、「眼鏡、する?」と尋ねると、またまた「ううん。やめとく」の返事。
結局、水中眼鏡は一度使われただけで、無用の長物と化してしまいました。そして、その後も重たい娘を抱えての洗髪作業は続きました。
それが、3日前のこと。
娘が「きょうは、あたまのうえから、ジャ~って シャワーかける」と言いました。
突然のことだったので、驚いて「えっ?本当に大丈夫?本当にかけてもいいの?」と確認すると、娘から「うんっ!」と力強い返事が返ってきました。
そして、顔を下に向けて、目をぎゅっと閉じて、「いいよっ」と言ったので、こちらも「じゃ、かけるよっ」と声をかけ、頭の上からジャ~っとシャワーをかけました。
泣き出すのではないか・・・とママさんはドキドキしていましたが、娘はじっと耐え、シャワーをかけ終えると目をタオルで拭いて、「できたよっ!すごい?」と、ケロッとした顔で言いました(ママさんは「すごい!すごいねぇ!」と褒めまくりました。)。
一体、これまでの親の苦労は何だったでしょう。。これまではかなり嫌がって、決して挑戦しようとしなかったことを、娘はあっさり克服してしまいました。
どうやら、苦手克服のきっかけは、保育園での水遊びの後のシャワーで、頭から水をかける友人達を見たことらしいのですが、つくづく、子供は子供同士で影響し合って成長していくものなんだなぁと思いました。
親に必要なのは、指導力より包容力、ってことでしょうか。
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